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助動詞の活用、しっかり覚えましたか?それでは「助動詞の接続」をやっていきます。これはもう、リクツじゃない、覚えるしかありません。
「とにかく覚えろ!」
なんて、言いたくないけれど、こればかりは仕方ないのです。アホなゴロをあげてありますから、参考にして下さい。
私が予備校の講師をしていたころ、某県立○○第一女子高校の生徒に
「この助動詞、何形接続だっけ?」
と聞くと、彼女たちはしばらく時間がかかってから答えていましたっけ。アタマの中で「もしもしカメよ~♪」とか、歌っていたんですね。接続の覚え方はネットで検索かければいくらでも出てきますから、興味のある人は検索をかけて、よさげな覚え方があったら、それで覚えてください。それに比して、私の覚え方はドンくさいな…
【助動詞の接続】
お手持ちの「古典文法書」助動詞の項のはじめに「接続による分類」「活用による分類」「意味による分類」がありますね。その「接続による分類」を見てください。
〈未然形接続の助動詞〉
ゴロ…ジンマシン むずむずする、なおして!
「じ」「まし」「む」「ず」「むず」「す(=さす・しむ)」「る(=らる)」「まほし」≒「なおし」
です。「す・さす・しむ」はまったく同じとみなします。「る・らる」もまったく同じとみなします。
さらに欲を言うと、「る・らる」と「す・さす」の接続の違いまでおさえるとよいです。四段・ナ変・ラ変の未然形には「る」「す」が接続し、それ以外の未然形には「らる」「さす」が接続します。漢文頻出「受身」の白文読みのために「シナラ、る。それ以外は、らる」と覚えておきましょう。「使役」も白文読みの王様ですが、漢文で使役は「しむ」しか使いません。
〈連用形接続の助動詞〉
ゴロ…聞けり、塗ったり、煙たし
「き」「けり」「ぬ」「つ」「たり」「けむ」「たし」
聞いた、(そして)塗ってみたら、煙たかった、ってカンジかな?
ちなみに、「き」の接続、カ変とサ変には特殊な接続しますから注意が必要です。中級編の助動詞「き」のところで解説しましょう。
〈終止形接続の助動詞〉
ゴロ…べららんめ~、まじなり!
「べし」「らし」「らむ」「めり」「まじ」「なり(伝聞・推定)」
です。ちと、ツライ?
下町の江戸っ子になったつもりで、ちょっと巻き舌で話してみるとよいでしょう。「べらんめ~、こちとら、マジなんでぃ、えっ、おうおう」なんてね。
終止形接続で注意すべきは、
ラ変(ラ変型活用語)には連体形に接続する。
ということです。なぜかって?へ理屈はすでに述べました。
→→→古文 文法入門4 動詞 活用の種類
〈特殊な接続をする助動詞〉
ゴロ…サミシイ「り」
「リ(「り」)カ(完了)ちゃん サミシイ」なんてね。完了・存続「り」は「サ変の未然形」「四段の已然形」にしか接続しません。ワガママな助動詞ですが、だからこそ、常に接続が問題になります。
ゴロ…断定は体言・連体形なり!
ゴロでも何でもないような気もしますが。助動詞は「動(詞)を助ける」、基本的には動詞にくっつきます。体言(名詞)なんかには接続しません。ところが、例外的に体言(名詞)に接続するのが断定「なり」なんですね。(断定「たり」は、やはり漢文調の文体で使われます。だから漢文では断定は「タリ」で読む傾向があります。)
体言のごとし
連体形がごとし
すでにゴロじゃなくなっていますが。体言には「の」で、連体形には「が」で接続します。
例:疾(はや)きこと風の如(ごと)し。
例:飛ぶが如し。(「が」が省略されることもある)
古文ではどうでもいいのですが、漢文の比況形「如・若」は漢文でイチバン問われる重要事項。漢文の白文読みのためにおさえましょう。
以上、自分で言うのもなんですが、く…くだらん!
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