和歌の重要性については中級編でもさんざん書きました。
和歌にまつわる譚(=おはなし)のパターンをまとめておきましょう。国立大学の二次試験など、典型的な「歌徳譚」出してくれますから、試験直前の方、ぜひ一度目をとおして本番に臨んでください。読解の時間は、知らない人の半分、しかも高配点の要約系の問題ゲット!オイシすぎます。
【歌徳譚(かどくたん)】
※「歌徳譚(かどくたん)」とは、「和歌の徳によって幸せになる譚(はなし)」
〈歌徳譚Ⅰ〉
事件 …・疑いをかけられる。
・失敗して叱られる。
↓
「歌つかうまつれ(自敬表現)。さらばゆるさむ」
↓
和歌… 当意即妙に詠む。
※当意即妙=すぐに詠む。その場の状況、与えられた題を巧みに詠みこむ。→掛詞になることが多い。
→→→古文 読解 和歌の評価(当意即妙)
※だから、
「やがて」「すなはち」「間もなく」(すぐに)ときて、「和歌」のパターンが多い。
↓
禄(ろく=ほうび)
着ている衣などを脱いで与える。
※「かづく(四段・下二段)」「たまふ」「たまはる」といった動詞がよく用いられます。
「かづく」→→→中級編 古文 文法1 活用がまぎらわしい動詞
「和歌の徳」は、男女の恋物語でもよく展開します。
〈歌徳譚Ⅱ〉
男女が愛し合って暮らす。
↓
男がよそに新しい女をつくる。
↓
和歌…昔の女が当意即妙に和歌を詠む
↓
男は和歌に感動してもとの女のところに帰ってくる(幸せ)。
「歌徳譚」の話型は、
・連歌 …上の句/下の句を別の人が詠みあう。
・贈答歌 …和歌を詠みかけられたら返歌をかえす。
・題詠 …与えられた題を詠む。
のいずれのパターンでも同じです。
ポイントはすぐに詠むこと。「えーと、えーと」はマヌケなのです。
掛詞が問われたら、連歌の場合は先に詠みかけた「上の句(下の句)」を、
贈答歌の場合は先に詠みかけた和歌を、
題詠の場合は、まっ先に「題」を疑ってみてください。
あるいは、文脈で頻出する語、事件の核心となっている物事をほじくってみてください。けっこう注釈にヒントがあったりしますので、注もよく読んでください。
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